2014年激動のトーナメントトレイルであった。優勝という2文字に向かってひたすら努力し、孤独なプラクティスを日々繰り返す。しかし勝つことより負けることの方が圧倒的に多いのもまた現実・・・・ それでも数少ない勝ちを手にするためには多くの負けを経験すること!!これもまた勝つことへの重要なことの1つなのかもしれない。
そんな思いが込み上げてくる2014年のトーナメントを開幕戦から振り返ってみようと思う。
JBTOP50第1戦 七色ダム
春の気難しい季節に加え、スーパークリアウォーターという超ハイプレッシャーな条件下での試合となった。僕の戦略は各バックウォーターに悠然と泳ぐキッカーフィッシュパターンと、バックアップのフラットエリアでのキーパーパターンのミックスだった。 初日は両方のパターンが完璧に機能し、4545gでトップ。2日目はすべてのパターンが機能せず、ラスト20分でバックウォーターに差してきたビックフィッシュを食わせるも、ネット寸前で痛恨のバラし・・・・ ノーフィッシュで終える。3日目はフラットのパターンが再び生きてきて4本2418gで単日3位。結果総合成績を10位でフィニッシュとなる。
第2戦 北浦水系
前日に大雨が降り、一気に水位は上昇。天候も大雨の中での開催となった。プラクティスでの感触は捨て、1から探っていく展開となったが、初日・2日目と大きなミスもあり、予選を18位で通過。最終日はミスなく順調にスピナーベイトパターンを遂行し、トータルで4365gで単日4位。最終総合成績は10位。この時点での年間ランキングは3位。
第3戦 野尻湖
プラクティスの感触はあまりよくない状況下で本番を迎え、ディープフラットでのDSを使った釣りで何とか凌ぐ形となったこの試合。勝てる可能性を模索しながらの釣りを捨て、完全に守り切った試合であり、過去このような年間成績を考えて守ったトーナメントは初である。しかしそれが功を奏し、最終成績は9位で年間暫定成績も3位をキープ。
第4戦 檜原湖
この試合も厳しいプラクティスの内容であったが、前日プラクティスで感触を掴み、濁った水質によりスモールがモノに対して執着していることに気づいた。それにベイトフィッシュを絡めることでフィーディングを捉えていった。順位も初日5位。2日目も暫定で5位。3日目は50cmクラスのスーパースモールが入り、4キロ越えで総合成績は4位。遂に年間暫定順位を1位とし、2位と15ポイント差をつけワールドチャンプに王手をかけた。
第5戦 旧吉野川
2度目のワールドチャンピオンに王手をかけた状態で挑んだ最終戦。しかし勝利の女神が僕に微笑むことはなかった。プレッシャーという見えない魔物に襲われ、リズムを崩していった記憶は未だに脳裏に焼き付いている。単純にパターンを外していたというのもあるが、何か手がかりとなる反応を、ことごとくミスで消してしまったのは、きっとプレッシャーに負けたのだと思う。 2度目のワールドチャンピオンを獲得するには、もっと自分を研ぎ澄まし、1ランク、いや2ランク上の自分に成長できないと獲ることはできないだろう。また来年全力で年間チャンピオンに向かって走っていこうと思う。
第1戦 10位
第2戦 10位
第3戦 9位
第4戦 4位
第5戦 49位
2014年JBTOP50シリーズ最終総合成績 5位
詳しいトーナメント中の映像はDVDシリアスでご覧ください。
悪夢の最終戦を終え、年間順位が発表となり、奈落の底まで落ちたと思っていたが、神様はまだ俺を見捨てていなかった。エリート5出場圏内のギリギリ5位で止まっていたのだ。そしてエリートの開催地となった福岡県遠賀川にそのままの足で向かいプラクティスをこなしていった。
結果エリート5 優勝
この模様は2015年1月5日 21:00~ 釣りビジョンにて放送開始となります。
さらに間髪入れずに挑んだバサーオールスタークラシックでも初優勝を獲得することができた。
オールスタークラシックの詳しい内容は先月発売のBasser誌と先日つり人社さんから発売となったDVDをご覧ください。
ワールドチャンピオン獲得を逃した悔しさを胸に戦った2試合で、ビックタイトルを連覇することができた。これはきっとあの悔しさがあったからなのかもしれない。でもワールドチャンプを逃した悔しさはこの2連覇では晴らすことはできない。ワールドチャンプを逃した借りは、2015年ワールドチャンプ獲得で晴らす!!
来年も今年以上に力を注いでトーナメントに挑んでいきたいと思います。そしてトーナメントを通してバスフィッシングの楽しさや、素晴らしさを伝えていきたいと思っております。
最後になりますが応援してくれるすべての方々にこの場をお借りしてお礼申し上げます。
また来年よろしくお願いいたします。
それでは皆さん、良いお年をお迎えください。
青木大介