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2015年トーナメント総括

2015-12-31

暖かい日が多く、いまいち冬っぽくないなぁ~ なんて思っている方も多いと思いますが、今年も残すところ今日を含めてあと二日となりました。

2015年シーズンは僕にとって非常に刺激的なシーズンとなりました。

毎年恒例となっていますが2015年のトーナメントトレイルを振り返ってみようと思います。

JBTOP50開幕戦 福岡県遠賀川

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 ここは自分にとって鬼門と言えるフィールドであり、過去幾度となく予選落ちを繰り返している場所!!昨年行われたエリート5は優勝を勝ち取ることができましたが、5人での戦いと60人での戦いは、全く異なった戦略となるため、今年は開幕戦がキーを握ることは間違いなかった。そして迎えたトーナメント本戦では毎日もがき苦しむこととなる。初日は2本688gで35位スタートと予選通過さえ危ぶまれる位置。そして、この時の自分にはわかるはずもなかったが、2015年最大の正念場がこの遠賀川での2日目だった。残り時間10分までライブウェルはからのまま・・・・ もうダメかと思いながらも魚探に映ったショボイ岩にプロトの状態であったフーラのDSをシューティングするとバイト!!帰着ギリギリでキロアップを仕留め検量。2日目は1本1112gで単日19位。正直予選通過は無理かと思っていたが、なんと予選通過ラインギリギリの30位で予選を突破。3日目も湖上に浮くことはできたが、やはりパターン発見とはいかず、最終順位を27位で終えた。だが2日目のラスト10分で釣れた魚がいなかったら・・・・ 恐らく5点ゲームで終わっていただろう。

JBTOP50第2戦 茨城県北浦水系

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 今年はトーナメント日程が詰まっており、間髪入れずに開催された第2戦。この試合も明確なパターンが見つからずにトーナメント当日を迎えることとなった。季節的にスポーニングが絡みだすタイミングであり、魚の動きを捉えにくいタイミングということで、日ごとにパターンを模索。初日は日中のシェードパターンが効き、4本ながら4265gで10位発進。2日目は完全に見失い、もがいてもがいてなんとか1本で終了。2日目は1本1360gで35位。予選を19位で通過。3日目はバイトは少なかったものの、クオリティーの良い魚が多かった。しかし1発ミスってしまい2本で終了。3日目は2本で2832gで10位。3日間の総合成績を13位でフィニッシュ。この時の年間暫定成績は15位という結果になっていた・・・・

JBTOP50第3戦  徳島県旧吉野川

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 優勝経験も一番多く、得意なフィールドの一つであったが、ここ最近は逆に苦手意識が強く、昨年はワールドチャンピオンの懸かった重要な場面で49位という最悪な成績で終わったフィールドであり、今回はそのリベンジと、年間成績を考えると、ここで最低TOP5に残らなければワールドチャンピオンの可能性は限りなく0に近くなる位置であった。そのため是が非でもお立ち台に上らなくてはならなかった。プリプラでは魚に触るのも厳しい感じであったが、前日プラで、あるキーワードを発見してからは簡単にバイトを得られるようになった。迎えた初日は広くエリアを周る戦略で、多少苦戦したが後半にラッシュがかかり、5本3735gで5位発進。2日目は無駄な動きを省いて順調にウエイトを上げていき、5本4655gで2位。2日間の暫定総合成績は1位で最終日を迎えることとなった。3日目。やることは決まっていた。自分の導き出した3つの条件を満たした釣りを展開するのみ!!結果3日目は3本2592gで6位。最終総合成績は健君に抜かれ2位となった。大きな借りが一つできたが、年間成績を考えると上出来の結果であった。気になる年間は3戦を終えた時点での暫定成績は5位に浮上していた。

JBTOP50第4戦 福島県檜原湖

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 スポーニング後の絶妙なタイミングでの開催となった檜原湖。前日までのプラの感触は悪く、シャローからディープまで広範囲にスモールか散っている状況であった。そして重量制に変わった今年は間違いなくキーポイントとなりそうなラージに関しては、数か所目星をつけていた。初日まずはシャローからスタートするもいまいち。場所を早稲沢沖のディープにシフトするとリズムが変わり、13時の時点でスモールマウスのみ5本3800位をキープ。そしてラージ勝負へ!!プラで見つけていた一番デカイやつを狙いに行くと、僅かにブッシュ際を横切ったのを発見。すかさずテキサスを投げ食わせた魚は2100gで、最終的にビックフィッシュ賞を獲得。これで初日は5本5200gで2位スタート。しかし2日目は大苦戦。ベーストなるスモールマスウスの釣りが機能せず、5本をただ揃えるだけという展開で終了。2日目は5本2976gで29位。2日間の暫定は8位となったが、予選終了後に重量順に戻されるのが今年のルールであり、ラージが効いて暫定は2位であった。3日目はとにかくスモールでのナイスリミットが先決であった。2日間やってすでにラージは自分には厳しく、スモール狙いで釣り方を模索していくと、トーナメント後半から自分の食わせ方がハマりだし連発。3日目は5本3460gで9位。3日間の総合成績は3位とした。

そして第4戦を終了した時点での年間暫定成績は2位まで浮上。しかし1位の五十嵐誠とは28ポイントという大差がついていた。それでも可能性がないわけではない!!自分ができることは五十嵐がコケた時に、確実に追い抜くことができるポジションをキープしていることだった。

JBTOP50第5戦 茨城県霞ヶ浦水系

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 いよいよ始まったワールドチャンプを懸けた最終決戦!果たして何度このような場面があったか?とにかく獲りたい・・・・ そのために出来ることを最大限にするのみ。当日のフィールドは台風の影響で大増水。そしてプラで掴んだ感触は、普段は浅くて近づけない様なシャローにバスが差しているといったもの。この条件を満たす場所をランガンとなった。初日は数こそ釣れたものの、キッカーを1発バラシてしまい5本3960gで9位。2日目、ここが本当の勝負であった。五十嵐が初日27位と微妙な位置につけていたので、もしかしたらという雰囲気が漂っていた。それには自分がもう一歩上に差す必要がある。この日は勝負すると決めた。そして北浦・霞と走り回り、5本4190gで単日2位。暫定総合は3位に。さらには五十嵐が予選落ちし、暫定ながら自分が年間でも1位に躍り出ていた!!運命の最終日。この日はスタート直後からトラブルが発生するも、柔軟に対応し、焦ることなく試合を進めていった。魚の反応は良いものの、キッカーとなる魚は入らず、5本2716gで6位とし、3日間の総合成績は3位のままフィニッシュとなった。

これですべてのトーナメント日程が終了し、年間成績の発表となった。

そして手にした、7年振り2度目となるJBワールドチャンピオン!!

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1度目は勢い!!

2度目は狙って獲ると公言し、幾度となく跳ね返されてきた。年間TOP5は7年中6回。それでもなかなか1番にはなれないのだ。年間1位というのは、ただのバスプロでは絶対に獲れない!!釣りの技術・戦略・精神面・そして何よりも大切なのが勝ちたいという気持ちだ!自分は釣り方やルアーに全く拘りはない。その時に勝てる釣り方やルアーであれば、例え1インチのワームでも投げる。昔、ヒューマン学生時代に当時のJBワールドプロだった先生が言っていた言葉がある。「釣り方やルアーに拘るプロには負ける気がしないと」!

今の自分もまさにそう思う。そしてこのスタイルはトーナメントにおいては、一生変わることがないと思う。

JBトーナメント以外にも、今年は数多くの勝負をしてきた。

 

Basser Allstar Classic 2015

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 2連覇を目指し戦ったオールスタークラシックでは、2日目に2570gという強烈なビックフィッシュが入り、ブッチギリで優勝。2連覇を果たすことができた。でもあくまで目標は4連覇だ。また来年、全力で挑んでいこうと思う。

 

艇王2015

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 ルアマガモバイルの企画である艇王。予選は霞ヶ浦マルトボートさんから出船での2日間の戦い。相手は金森隆志さん。プライベートでも交友のある先輩ですが、とにかく強さは、イヤってほど思い知らされているので、全力で挑み、桜川上流の未開拓エリアが爆発。なんとか勝利して決勝へ。決勝の舞台は千葉県亀山ダム。相手は川村光大郎さん・木村健太さん。2日間の戦いで、初日はトルキーストレート4.8のスナッグレスネコが炸裂。2日目はスーパーシャローのハートテールパターンが炸裂。結果、初の艇王チャンピオンとなりました。

 

陸王2015

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 予選は遠賀川で巧と勝負。2日間ともに7キロオーバーを記録し、予選を突破!決勝チャンピオンカーニバルは加藤誠司さん・奥田学さん・川村光大郎さんと対決。今月発売となったルアーマガジン誌に釣り方などの詳しい内容は掲載されています。決勝は最終的に光大郎さんとの一騎打ちとなったが、なんとか魚を絞り出し、逃げ切りで2度目の陸王チャンピオンとなった!!

 

King of fantasista 2015

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 ファンタジスタメンバー6人による頂上決戦。予選は小森さんと霞ヶ浦水系のオカッパリで対決。3本4キロ後半のウエイトで勝利。決勝は奈良県池原ダムにて、国保誠さん・澳原潤さんと対戦。全くパターンが見えず、悪戦苦闘していた時にまさかの60UP!!スモラバ2.7g+D1にて3700gのロクマルを仕留め勝利!!King of fantasistaの称号を獲得できました。

 

このように今年は本当に多くの勝ちを手にすることができた。しかし一方で負けもいっぱいあるが・・・・ それでも今年は運が良かったと思える場面も多く、神様が味方してくれていたのは間違いなさそうだが、また来年、このスタイルを軸に新たに自分を磨いていき、強くなっていきたいと思います。

俺はまだ成長期ですからw

最後になりますが応援してくださるファンの皆様・スポンサー様や家族など、支えてくださっている方々に最大の感謝をさせていただきます。本当にありがとうございました。そしてまた来年、青木大介をよろしくお願いいたします。

皆様、良いお年をお迎えください。

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                                  青木大介

 

 

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